松本ハイランド情報
生産者拡大 ユーカリ出荷目揃会
更新日:2025.10.08

出荷規格を確認する三澤部長
JA松本ハイランド管内では、ユーカリの生産者が増加傾向にある。ユーカリの生産拡大の背景には、夏期の農作物が落ち着いたあとに出荷が可能で、鳥獣害対策の促進、副収入や遊休荒廃農地の活用に適していることが理由にある。JA松本ハイランド花き部会共選部は9月29日に塩尻市でユーカリ出荷目揃会を開催し、JA生産者ら10人が出席。需要が高まる時期を前に、販売情勢や出荷規格など確認した。
目揃会では、JA全農長野の販売担当者が県内の情勢を説明。市場では9月に集荷が開始し、昨年並みの収量で価格は堅調に推移していることを伝えた。また、11月に小売りやブライダル業、クリスマスのアレンジメントなどで市場の需要が最盛期となることから、産地のブランドを守るため規格の統一を徹底するよう呼びかけた。JA指導員は3種類の出荷規格について説明したほか、新しい取り組みとして規格に合わせた小さい出荷用段ボールを用意し、経費コスト削減に繋げることを伝えた。
花木冬花専門部の三澤清一部長は「今年でユーカリを育てて8年目となり、当時から栽培している株も元気に葉をつけ出荷している。栽培に手がかからず、収穫適期に追われづらい品目なので、新たな生産者も栽培に挑戦してほしい」と話した。同JA園芸指導センター塩尻の渡邉優人指導員は「省力品目として少しずつ産地化してきている。年々出荷量を増やしていけるよう生産者のサポートをしたい」と意気込んだ。