松本ハイランド情報
露地すいか定植開始 今年も高品質なすいかを届ける
更新日:2025.04.17

すいかの苗を定植する上原副部長
JA松本ハイランド管内で4月5日、露地スイカの定植作業が始まった。4月は低温と早朝の冷え込みが心配されることから、保温資材を2重に設置しするなど凍霜害への対策を万全にしながら作業を進める。今年は208戸の生産者が約200ヘクタールで作付けをする計画。定植作業は4月中・下旬をピークに、7月上旬まで続く予定だ。
「JA松本ハイランドすいか」は標高600~800メートルの火山灰土が堆積する水はけの良い土壌で栽培する。昼夜の気温差が大きいことで糖度が増し、大玉で実の締まった「シャリ感」が特徴だ。
2025年は、7月上旬から東京や大阪など首都圏の市場に出荷を予定している。出荷量は82万ケース(1ケース2玉入り)、出荷額は27億5,000万円を見込む。
同JAすいか部会研究部の上原一真副部長は、松本市でスイカを120アール栽培しており、品種「祭りばやし777」を2月中旬に播種。同日から家族3人で、育てた苗をほ場に定植した。
上原副部長は「苗の定植を行い、今年もすいかの時期がやってきたことを実感している。急な気候変動など心配事はあるが、消費者のみなさまにおいしいすいかを届けていけるようがんばっていきたい」と意気込んだ。
同JAは定植した苗を凍霜害から守るため、ビニールと不織布を利用し、温度を保つ二重トンネルを設置している。また、天候不順への対応として、霜予報をメールで配信して生産者へ凍害対策を呼びかけていく予定だ。