メニュー閉じる

松本ハイランド情報

TOP > 松本ハイランド情報 > 広報 > JA松本ハイランドの出来事 > 統一した規格判別でブランドを守る 高校美術科制作の模刻ナガイモ完成

統一した規格判別でブランドを守る 高校美術科制作の模刻ナガイモ完成

スタンド・配送センター

制作を担当した生徒(右3人)と完成したナガイモの模刻を受け取る中村部会長(中央)ら部会役員

JA松本ハイランド根菜部会ナガイモ専門部は、昨年、松本市のエクセラン高校の美術科生徒2人に種ナガイモの栽培及び選抜に取り組む際に、原種となる形状を模した模刻ナガイモの制作を依頼し、好評を得た。本年度は、同校の生徒3名に、選果の際に規格の分かれ目となり判断に悩む形状のナガイモの模刻制作を依頼。できあがった模刻は同校の文化祭(7月27日、28日)で展示され、さらに改良を加え、10月28日に同JA山形支所で行われた「ナガイモ出荷目揃会」にあわせてお披露目され、同部会員ら約40人を前に引渡式が開催された。
今回、部会と学校が連帯した模刻制作は、昨年度の2年生が作った理想的な種ナガイモのレプリカに続く第2弾。大きくわけて5つある「秀」「優」「秀平」「優平」「良」のなかの「秀」と「優」と「良」の規格の分かれ目の3種類の形状を依頼した。
同校美術科彫刻・工芸専攻の2年生の藤森晴希さん、牧内レオさん、平林慶士さんが、3年生のサポートを受けながら制作にあたった。デコボコしていたり、平べったくなっている形を本物そっくりに再現した。竹製の芯に金網を巻き付け石粉粘土で造形を行い、麻ひもを金網に結びナガイモのひげを表現。アクリル絵の具を指につけ濃淡をつけながら彩色し、細部にもこだわって完成させた。
制作を担当した生徒は「毎年、芋の出来栄えが違うので明確な規格が必要と模刻の依頼を受けた。特徴があり難しい内容だったけれど、無事に完成し地域の方の役に立てて嬉しい」 と笑顔で話した。模刻を受け取った同部会の生産者らは忠実に再現された模刻の出来ばえに感服していた。同部会の中村宏部会長は「制作に苦労したと思うが、細かい部分まで丁寧に作ってもらいありがたい。長く大切に活用し、JA松本ハイランドナガイモのブランドの維持拡大につなげたい」と感謝と意気込みを話した。
完成した模刻は、今後部会で開催される、目揃会や栽培講習会、共選所での目合わせ会や、種ナガイモの選抜会など様々なイベントで長く活用していく予定だ。