JA松本ハイランドは6月19日、同JAが販売する果実の統一ブランド「松本ハイランドフルーツ」の先陣をきって、ハウス栽培された「デラウェア」の出荷をスタートした。同JA山辺ぶどう集荷所には朝から生産者2戸がみずみずしいぶどうを持ち込み、検査員が房ぞろいや粒の大きさ、色づきなどの品質を入念にチェックして等級を決定。同JAのデラウェアの糖度規格は18度以上だが、計測したサンプルの糖度は22.4度と基準を大幅に超え、例年どおり高品質なデラウェアに仕上がった。この日集荷された贈答用2kg入り87ケースとパック規格38ケースのぶどうは、すべて最上級である「秀」に格付けされ、地元市場へと出荷された。
同JAぶどう部会の村田厚部会長は「味見をしてみたところ、今年もおいしく仕上がっている。高品質なデラウェアを出荷することで、ぶどうの収穫が終わる10月までの長丁場への良い始まりにしたい」と意気込んだ。
今年は、5月以降日中の気温が上昇し、昼夜の寒暖差が開いたことで糖度・着色ともによく、高品質に仕上がっている。
7月中旬からは、ハウス栽培されたナイヤガラ、巨峰、ピオーネ、黄華、シャインマスカットと順次出荷し、露地の「デラウェア」は8月上旬に出荷が始まる見通しだ。同JAぶどう全体の販売計画は28万5800ケースで、約14億7000万円を計画している。