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農福連携事業のさらなる発展を 現場の声を運営に反映

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積極的に意見を交換する参加者(11日 長野県松本市で)

JA松本ハイランドは、農福連携の事業に取り組み、今年度で7年目を迎える。農家からの作業依頼を受け、福祉事業所へ仲介。農家と福祉事業所との橋渡しを行っている。JAの仲介による作業回数は昨年度で542回。作業を依頼する農家はリピーターも多く、事業は定着してきている。
4月11日には農福連携事業の意見交換会を開き、福祉事業所や行政、JA職員ら11人が参加。実際に作業を行う福祉事業所から意見を聞くことで、作業しやすい環境づくりや農福連携事業の改善を図ることが目的だ。JAから昨年度の作業内容や実績について報告したほか、事業所から作業時の様子などを聞き取りながら、意見交換を行った。事業所からは、「作業を依頼する農家にリピーターが多いことから、事業所との信頼関係が構築されてきている。障碍者を単なる労働力としてでなく、就労できるいい関係を今後も築いていきたい」などといった声が聞かれた。また、今年度から新たな取り組みとして、1日単位から働き手を募集するマッチングアプリ「1日農業バイト デイワーク」を利用した福祉事業所と生産者とのマッチングの検討をすすめていくことを説明。アプリを利用することで、福祉事業所側からも請け負い可能な作業を提示し、農家へアプローチすることが可能となる。一方でアプリを利用するための端末の導入など課題もあるため、各事業所からの意向も確認しながら検討していく予定だ。
同JA営農部営農企画課の川久保杏樹さんは「今回いただいた意見を運営に反映していくとともに、利用する農家のみなさんにも共有していくことで、農福連携事業のさらなる発展をめざしていきたい」と話した。