松本ハイランド情報
畜産4部会が総会 命を育む農業を地域でつなぐ
更新日:2023.03.20

田中組合長より表彰を受ける桑原さん(右)
JA松本ハイランドの酪農・肉牛・養豚・養鶏部会は3月16日、松本市のJAグリンパルで畜産4部会総会を開き、生産者ら37人が参加した。総会に合わせ、昨年9月に行われた「第30回JA松本ハイランド畜産共進会『肉牛枝肉の部』」の表彰式も行われ、最優秀賞に和田地区の桑原睦雄さん、優秀賞に塩尻地区の竹渕洋平さん、(有)アグリランド松本、優良賞に今井地区の三村勉さん、入山辺地区の百瀬圭太朗さんらが選ばれ会場で表彰された。
酪農部会の小沢幸治部会長は「さまざまな要因が重なり、肥料・飼料・生産資材などの価格上昇や全国的にみられる養鶏の鳥インフルエンザなど課題は多い。管内でも厳しい環境は続いているが、命を育む大切な農業を地域でつないでいくためにも、安全・安心で高品質な生産を心掛け、23年度には明るい兆しが見えるよう取り組んでいきましょう」と呼びかけ、同JAの田中均組合長は「畜産を取り巻く情勢は、コロナによる外食産業の落ち込みから少しずつ回復の兆しが見えるものの、生活必需品などの相次ぐ値上げにより、特に牛肉は厳しい状況にいる。JAも行政と一体となり消費拡大や支援に取り組んでいる。歓送迎会やお花見シーズンを迎え、これからの明るいひざしを信じ、協同の力でともに難局を乗り切っていきましょう」とあいさつした。
合同開会式後は、各部会の通常総会も行い22年度の事業報告や23年度の事業計画、役員改選など、全ての議案を可決した。肉牛部会では、血液検査による品質向上対策や、素牛導入支援の活用による経営対策、繁殖雌牛増頭事業の活用や県外優良種雄牛精液の購入により生産基盤強化に努めたことを報告。23年度は安定した肉牛経営のために、品質向上、生産性向上による所得の確保、繁殖基盤の強化、飼育期間の短縮や地元産粗肥料の確保による低コスト生産に取り組むとともに、部会の活性化を図り、活力ある肉牛生産基盤の維持・強化に努めることを確認した。
各4部会とも役員改選が行われ、酪農部会は島内地区の小沢幸治さん、肉牛部会は今井地区の三村勉さん、養豚部会には今井地区の山本公利さん、養鶏部会は神林地区の三島将揮さんがそれぞれ部会長に選任された。