メニュー閉じる

松本ハイランド情報

TOP > 松本ハイランド情報 > 広報 > JA松本ハイランドの出来事 > 後継者不足解消への可能性を探る 大学と協力して研究を

後継者不足解消への可能性を探る 大学と協力して研究を

研究報告を熱心に聴講した(13日 松本市で)

JA松本ハイランドすいか部会は、地元にある松本大学での農業後継者不足の理由を探る研究にアンケートなどで協力している。農業地域である松本市波田地区で後継者不足の声が聞かれるのはなぜなのか、研究に協力しつつ、後継者不足解消の可能性を探る。
同地区では、スイカの栽培が盛ん。同JAでのスイカ生産の約50%を同地区生産者が占める。そこで、松本大学で人間健康学を行っている田邉愛子准教授のゼミで行われている研究に協力。2021年6月に行われたアンケートの集約によると、農業者の68%が腰痛と膝痛、12%が背中の痛みを抱えており、座ったり立ったりを繰り返す農作業が要因であることが報告された。
1月13日、桐陰横浜大学の吉田勝光名誉教授、内田晃司医師、田邉准教授とゼミの生徒らによる農家支援プロジェクト報告会を開催。同部会の生産者や青年部員、女性部員ら43人が集まり、研究発表とともに、今後の体のケアを目的としたストレッチ教室を行った。ゼミの生徒が講師となり、椅子に座ったままできるストレッチ運動を参加者全員で実践。参加者は「農家にとって、腰痛や膝痛は共通の悩み。こういった活動を積極的に行うことで、若い世代の農業者にこれからも元気に農業を続けてほしい」と期待を込める。あわせて内田医師より「心拍数140以上の運動を週2回行うことで、がん発生率を40%予防し、心筋梗塞の発生を50%減少させる」という研究報告の説明を受け、今後、同支所では、運動教室などの開催を計画している。
同JA波田支所の輿博文担当理事は「アンケート結果を知ることは、農業者の健康管理に役立つ。今後は、農作業時の負担軽減を目的とした腰痛や膝痛予防の運動を主体に3回ほど、運動教室を実施したい」と力を込めた。