JA松本ハイランド女性部はオリジナルレシピ集「女性部のたから」を発刊した。2019年度から「次世代に継ぐ伝承料理」というテーマで活動してきた集大成。レシピ集を通じて、地域の子育て世代に伝統食を伝えていくのが狙い。
昨年度はコロナの影響で同部の活動の根幹である、顔をみて言葉を交わすことが難しく、様々な活動の中止や自粛が相次いだ。その中でも何か自分たちの活動を形に残すことができないかと考え、レシピ集での発刊に至った。
レシピ集はB5版27ページで全面カラー刷り、1700部を製作した。三九郎のまゆだまややしょうま、おはぎといった行事食・伝統食に加え、災害時に役立つパッククッキングなど、全25点のメニューを紹介。やしょうまの中には、すいかやチューリップなどの簡単な絵柄のつくり方も写真とあわせて手順を紹介することで、初めて作る人でも簡単にできるような工夫を凝らした。また、伝統食には、いわれなども併せて掲載することで、興味をもってもらえるような内容となっている。
同部の磯部紀子部長は「部員が今まで受け継いできた伝統食がつまったレシピ集になっている。今回掲載したレシピ以外にも、各地域にはさまざまな伝統食がある。レシピ集の発刊を通して次世代に伝承料理を広く伝えていきたい」と期待を込める。
今後、地域の料理教室などでレシピ集を広く活用することで、子育て世代へ伝統料理を伝えていく。