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松本ハイランド情報

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種もみ温湯消毒始まる 健苗を生産者へ

スタンド・配送センター

温湯から引き揚げられた種もみ

JA松本ハイランド管内では、2021年産米の種もみ温湯消毒が本格化している。3月27日に始まり、4月12日までに「コシヒカリ」や「風さやか」など7種類、7.9トンの種もみを消毒する予定だ。同JA管内の水稲育苗センター9カ所のうち、3ヵ所で温湯消毒方式を取り入れており、自然環境に優しい育苗に努めている。
温湯消毒は、農薬を使用するより手間はかかるものの、減農薬によるコスト削減や廃液処理が不要などのメリットがある。温湯で殺菌・消毒を行うことで、環境と働く人にも配慮した、安全・安心な取り組み。種類によって異なるが、60度の湯に種もみを10分程度入れ、引き揚げた直後に冷水で5分冷やす。これにより、もみ枯細菌病などが防除できる。消毒時間や温度が適切でないと殺菌が不十分であったり、発芽しにくくなったりするため、慎重かつ正確な作業が必要となる。
松本南部広域水稲育苗センターでは、松本市の芳川・中山・寿地区で栽培する285ヘクタール分、約5万7500箱を育苗する予定。4月9日から23日の間に420戸の生産者へ配苗する。
同JAで芳川・中山・寿地区の米穀指導を担当する立道竜太さんは「事故が起こらないように、気をつけて作業をすすめ、生産者の方々に健苗を提供できるよう、徹底した管理に努めていきたい」と話した。