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ブドウ栽培で農福連携 農福連携の普及をめざして

スタンド・配送センター

ブドウ棚の巻きづる取り作業を教える中川さん(右)

JA松本ハイランド管内の山辺地区でブドウの栽培に取り組む中川敦さんは就労継続支援A型事業所「ハッピーライフ合同会社」とともに農福連携に取り組んでいる。松本市から農福連携について打診があり、2020年から受け入れをはじめた。「最初はどんな作業を委託したらいいのか考えたが、実際にやってもらうと様々な作業を委託することができた。これからも継続して作業をお願いしたい」と話す。
中川さんはブドウ棚の巻きづる取りや房切り、笠かけなど繁忙期の作業の一部を委託。自身の労力の削減と他の作業に集中できるメリットがある。「農作業は達成感や、やりがいを感じながら活躍できる場が多い。また、就労や活躍の場を求めている障がい者と人員不足を解消したい農作業の現場のニーズは高い。積極的に取り組むことで農福連携の取り組みを知らない人にも知ってもらいたい」と力を込める。同地区では中川さんの紹介で同社に作業の依頼を出したブドウ農家も3戸あり、徐々に広がりを見せている。
同社を通じて作業委託を受ける丸山基さんは「外で作業できることはとても気持ちいし、農作業は心が落ちつく。自分が携わった農産物が実になるのを見ると楽しい」と話し、同社の高志雅広さんは「農業は自分がどれだけの作業を行ったかが目に見えてわかるので、達成感を得ることができ、やりがいに繋がっている。さまざまな作業を経験することで、自信を取り戻し卒業できる人が1人でも多くなるように農福連携には期待している」と意気込む。