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独自相談会で農業をやりたい方を支援 遊休農地を増やさない

大月さんに(右)トラクターの操作方法を指導するJA農業機械担当職員

JA松本ハイランド川手地区(安曇野市明科、生坂村)営農センターは12月15日、「農地あるし、ちょっとだけ農業したい方の個別相談会」を開いた。「相続などで農地を引き継いだが、どうやって活用したらいいのか分からない」「コロナ禍で出歩くことが減少した分、農業をやってみたい」という人に向け、JA職員が技術指導をすることで、組合員の農地の悩みに対応し、遊休農地を増やさない取り組みにつなげていくことが狙いだ。
初めての取り組みということもあり、相談会には1人が参加。明科地区から参加した大月俊さん(38)は、「普段は勤めているが、稲作をやっていた父が体調を崩しできなくなった。農地や農業機械が揃っているし、来年は自分で稲作をやりたいと思っているが、栽培方法や機械操作などが分からず困っていた」と相談会に参加した経緯を話した。
12月28日には、大月さんの水田を農業機械の整備担当や米穀の指導係らJA職員3人が訪問。手伝い程度しか稲作経験のなかった大月さんにトラクターでの秋おこしの方法や、米作りの主な農作業スケジュールなどを指導した。大月さんには来年、父から引き継いだ約30アールの水田でJA出荷できる品質のお米作りにつなげていけるようJAが協力していく計画だ。
相談会を企画した同営農センターの小原太郎センター長は「ほ場条件の良くないこの地域には、農地を所有し農業をやりたいがどうしたら良いのか分からず、悩んでいる方がまだいると思う。JAが窓口となって協力し、遊休農地を増やさず農業で地域が元気になるように、継続して相談会を開催し支援していきたい」と話した。