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高品質なセルリー出荷に向け一丸

見本のセルリーで規格を確認する生産者

JA松本ハイランド、JAあづみ、JA松本市の生産者で構成する松本洋菜部会は10月20日、松本市にある同JA笹賀予冷庫で秋作セルリーの目揃会を開き、生産者21人が出席した。新型コロナウイルス感染症予防の観点から2会場に分け、屋外で実施。11月上旬の出荷最盛期を前に規格の統一を図ったほか、販売情勢などを共有した。
今年は、梅雨の長雨により圃場準備の遅れや定植できない生産者もいるなど厳しい状況が続いたことや、定植以降に一転して猛暑が続いたことで、セルリー栽培において不利な条件が重なったが、病害虫防除の徹底やこまめなハウスの開閉など、生産者のていねいな栽培管理によって、やや小ぶりではあるものの高品質に仕上がっている。
目揃会では、同部会の検査部員が見本のセルリーを使って外葉を取り外す基準などを実演しながら説明。「『これくらいなら大丈夫』という気持ちが命とりになる。荷造り規格を徹底して出荷準備をしてほしい」と呼びかけた。また、JA全農長野の販売担当者が販売の動向を報告。新型コロナウイルス感染症の影響で、消費宣伝が思うようにできないなか、売り場拡大に努めていくことを伝えた。
同部会の滝澤広志部会長は「昔の技術にプラスαがないと選ばれない時代になっている。部会全体で意識を統一して高品質なセルリーの出荷をめざしたい」と話した。
同部会のセルリーは「肉厚でみずみずしく、ボリューム感がある」と市場や消費者から人気で、露地作型は10月末まで、ハウス作型は11月末まで出荷が続く。JA松本ハイランド管内からは6万ケース(1ケース10キロ)を東京・大阪・名古屋などの都市部にむけて出荷し、1億5000万円の販売高を見込んでいる。