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松本ハイランド情報

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Vol.54 「雪形が教えてくれる農作業」

こども:

ねぇ、春になって、あちこちに花も咲いて、山の雪もだんだん解けてきたね。

大人:

そうだね。ところで、雪形というのは聞いたことがあるかな。

こども:

ゆきがた?それってなに?

大人:

春になると、北アルプスなどの山々には、残雪の白いところや解けた黒い部分で絵のようなものができるんだよ。この辺では常念岳の常念坊が有名だよ。雪形は春を告げる風物詩のひとつなんだ。

こども:

常念坊?お坊さんの形に見えるの?

大人:

そうだよ。お坊さんが左の方向をむいて、とっくりを手に持っているぞ。

こども:

へー。初めて発見した人はすごいね。

大人:

そうだね。昔は、田植えの季節を知らせる雪形として親しまれていたんだ。当時はまだ、農業技術が未熟な時代だったから、天候で収穫は大きく左右されてね。農家では、里よりも気候が安定している山の上の気候を目安に、農作業の準備などをしていたんだよ。

こども:

雪形ってすごいね。こんどしっかり見て見るね。

大人:

ほかにもたくさんの雪形があるから、近所に詳しい人がいたら聞いてみるといいぞ。