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松本ハイランド情報

Vol.2 「牛の排泄物は?」

こども:

牛ってとても大きいよね。やっぱりウンチやおしっこもいっぱいするのかな?

大人:

みんなは牛がウンチやおしっこするのを見たことがあるかな。牛は1日にたくさんの糞をするんだ。この糞は、排泄物と呼ばれ、法律により適正に管理することが義務付けられているんだ!

こども:

へー!糞についても法律があるんだね。

大人:

そうなんだよ。牛も含めて、豚や鶏など家畜の排泄物すべてが対象なんだ。

こども:

ところで、排泄物ってどうなるの?

大人:

排泄物は堆肥舎という場所に集めて置いておくんだ。そうすると、空気や微生物の力を利用して、乾燥・発酵し、堆肥になるんだよ。この堆肥を畑や田んぼにいれるとおいしい野菜やお米ができるんだ。牛のえさになる牧草をつくるときにも、畑にこの堆肥をいれているんだよ。

こども:

家畜の排泄物は堆肥になるんだね。糞って役に立つんだね。

大人:

そうなんだよ。それから、お米を収穫したあとの稲わらは、牛の小屋でえさや「しきわら」として使われているんだ。

こども:

牛の糞が堆肥になって、その堆肥からできた牧草や稲わらが牛のえさになるって、リサイクルみたいだね。

大人:

そうだね。このリサイクルのことを「資材循環型農業」というんだよ。農家の人たちは、資源の有効活用を目指して、環境にやさしい農業を実践し、安全・安心な農産物の生産に取り組んでいるんだ。

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資源循環型農業の仕組み

牛のちょっと知っ得

0605_cattle.jpg牛は、哺乳類・偶蹄目・ウシ科に分類されます。牛と同じ分類(偶蹄目)には、キリンやカモシカなどが入ります。

牛は食物を一度で消化することをせず、4つの部屋にわかれた胃袋で、「反芻」と呼ばれる方法によって食物を消化する仕組みを持っています。