松本ハイランド情報
Vol.3 「田んぼの鳥は?」
更新日:2014.07.10
うん、見たことがあるよ。田んぼの中を自由に泳ぎまわっていたよ。
だけど、どうして田んぼに鳥がいるの?
その鳥は「アイガモ」といって、田んぼで放し飼いにしながらお米を育てているんだよ。
ふーん、アイガモを田んぼで放し飼いにすると何かいいことがあるの?
いっぱいあるよ。アイガモは田んぼの雑草を食べてくれるんだ。だから農薬を使わずに除草ができるし、「うんか類」などの害虫もエサとして食べるから、害虫 退治もしてくれるんだよ。それから、アイガモが田んぼの中で土をかきまわしながら泳ぐから、田んぼの水が濁って水温が上がり、稲が元気よく育つんだよ。
へー!ただ放し飼いにしてるわけじゃないんだね。
ほかにも何かいいことはあるの?
ほかにも、アイガモのフンが肥料になって稲が元気に育つんだ。一番いいことは農薬や科学肥料などを使わないで、おいしいお米がつくれることだね。
でも、アイガモは逃げてしまわないの?
それはだね、田んぼのまわりを柵で囲ってアイガモが逃げないようにしているんだ。野犬やほかの鳥などに襲われないよう設備を整えてあるんだよ。
放し飼いにするのも大変なんだね。
そうだよ。アイガモを放し飼いにすることは大変なことが多いんだ。でも農薬や化学肥料をできるだけ使わずに、自然にやさしい農業に取り組んでいくことは大切なことなんだよ。アイガモのほかにも、「田鯉」もアイガモと同じ仕事をしてくれるんだ。
アイガモも田鯉もおいしいお米づくりのお手伝いをしているのね。
みんなも、アイガモがいる田んぼがあったら、よく観察してみよう。雑草をついばんだり、お尻を振りながら泳ぐしぐさがかわいいぞ。
アイガモのちょっと知っ得
アイガモとは、野鳥のマガモと家畜として飼育されているアヒルの雑種のことです。
大きさはアヒルとマガモの中間で、常に集団行動すること、メスがよく鳴くこと、歩き方がアヒルに似ていることなどが特徴です。
みんなの家やまわりでは、田植えは終わったかな?
ところで、鳥が放たれている田んぼがあることを知ってるかな?