松本ハイランド情報
高品質なすいかをこれからも 栽培講習会で学び深める
更新日:2025.12.12
次年度の生産計画を確認する参加者
JA松本ハイランドすいか部会は11月26日、波田支所を中心に山形支所をオンラインで結び、すいかの栽培講習会を開催した。両支所合わせて部会員計65人が出席した。
講習会では、JA担当者が今年度の反省点や次年度に向けた対策、販売情勢について説明。特に真夏日が続いた影響で消費が上向き、昨年を上回る高単価で推移したことなどが報告された。
次年度に向けた取り組みとして、すいか部会研究部が中心となって検討を重ねてきた品種が試験ほ場で問題なく生育し、既存品種と比較して耐熱性や耐病性などについて優位性があることから次年度から導入していくことを報告。また、部員より寄せられた栽培アンケート結果や次年度防除モデルについて説明がされた。
続いて、新品種を扱う種子メーカーなど外部講師2人を招き、新品種の特徴や栽培のポイントについて説明があった。(株)ナント種苗の宇野康之係長は「新品種は高温期に裂果、うるみ、ツルバテが発生しにくく、安定出荷と安定品質が見込める。現行品種と比べて草勢が強い特性があるため、草勢コントロールと作業遅れに注意して栽培してほしい」と話した。(株)萩原農場の園部通彦技術主幹は「従来品種と比較して後半玉伸びする傾向があるので収穫間際まで極端に樹勢を抑えるような管理をしないこと」を呼びかけた。また、次年度から導入をする資材、農薬の説明も合わせて行った。
すいか部会研究部の中野識文研究部長は「次年度から新たな品種などを取り入れることでより安定した収穫と高品質なすいか栽培が可能となる。今日の講習会でポイントを一緒に学んでいきたい」と話した。







