松本ハイランド情報
見た人が笑顔になって健康で過ごせる一年に 「ナガイモ門松」で正月を彩る
更新日:2025.01.06

ナガイモ門松とヘビ長いもを笑顔で眺める来店者
JA松本ハイランド山形支所は12月27日、同支所職員が手作りした「ナガイモ門松」と「ヘビ長いも」を飾り金融共済窓口やATM利用者を楽しませている。門松は、竹の代わりに太くて長いナガイモを使用し、へび長いもは、巳年の年男のナガイモ生産者が掘り取った口を大きく開いたヘビのようなナガイモや、にょろにょろと曲がりくねったナガイモを使い、松や南天で飾っている。
門松の装飾には「難を転じて福とする」を意味するナンテンや「長寿」を意味する松を使い、彩りを添えた。また、ナガイモは、古くから「三日とろろ」という風習があり、その年の健康を願って食べる。とろろには、滋養強壮によいとされていることや、長く伸びる様子が長寿を連想させ縁起がよいという理由もあり、正月の3日目に食べられてきた。また、とろろには消化を助ける酵素や整腸作用があることから、お正月のごちそうやお酒で疲れた胃腸をいたわることにも寄与する。
制作した同JA山形支所営農生活課の小原太郎課長は、「異常気象など農業をするのに大変な一年だったが、年末年始に少しでも楽しい話題を作りたかった。これを見た人が、笑顔になって、ナガイモを食べて健康で一年を過ごせてもらえたら嬉しい」と話した。展示後のナガイモは、捨てずに関係者らで味わい一年の健康を祈願する予定だ。