メニュー閉じる

松本ハイランド情報

TOP > 松本ハイランド情報 > 広報 > JA松本ハイランドの出来事 > セルリー勉強会 試験肥料の成果発表 部会統一肥料への採用をめざす

セルリー勉強会 試験肥料の成果発表 部会統一肥料への採用をめざす

スタンド・配送センター

講師の説明を真剣に聞く出席者

JA松本ハイランド・JAあづみの生産者で構成する松本洋菜部会は1月26日、松本市のJAグリンパルでセルリー栽培勉強会を開いた。コロナ感染対策のため、4つの会場をウェブ会議で繋ぎ、1会場あたりの人数を減らしたほか、個人で設備が整っている生産者は各自宅から参加し、あわせて30人が出席した。
勉強会では、資材価格の高騰による生産者負担の増加を抑制するため、昨年の秋作セルリーで試験した肥料についてJA全農長野の職員が説明。昨年度、全セルリー生産者を対象に行った土壌分析の結果、多くのほ場でリン酸・カリの成分が過剰となっていた。試験肥料では、リン酸・カリを低減し、従来のセルリー用肥料と比べて2割のコスト削減を実現。過剰となっていた成分を抑え、同部会員の土壌に適した成分構成による肥料となったことで、例年と遜色ない品質で生産できたことを伝えた。昨年は3戸の農家で試験を行ったが、勉強会を通じて参加した生産者に今年の春作セルリー栽培で試験肥料使用の協力を呼びかけ、結果次第では、従来のセルリー用肥料に代わる統一肥料として活用し、生産者所得の向上をめざす。
同部会の滝澤広志部会長は「異常気象が恒常化し、セルリーの栽培管理がより困難を極める中で資材価格の高騰が続いている。生産者所得向上のためにも多くの部会員に試験へ協力してもらい、品質維持・コスト削減を実現できる新肥料の導入につなげていきたい」と話した。