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伝承料理を残したい 女性部新村支部が伝承料理に挑戦

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新村講師(左)に教わりながらものぐさ太郎まんじゅうを作る参加者

JA松本ハイランド女性部新村支部は12月13日、「ものぐさ太郎まんじゅうづくり」を開いた。地域の伝承料理の理解を深めようと同支部の役員が立ち上がり実施。「ものぐさ太郎まんじゅう」の開発者の一人でもあり、同支部の部員でもある新村元子さんを講師に、同支部の役員7人が参加して作り方を学んだ。
「ものぐさ太郎まんじゅう」は、信濃国筑摩郡あたらしの郷(現・松本市新村地区)にいたとされる「ものぐさ太郎」の銅像完成を機に毎年開催されるようになった「ものぐさ太郎祭り」にあわせて今から30年ほど前に開発。「ものぐさ太郎」が寝ていた石枕をモチーフにした形で、皮に抹茶を混ぜたものや中に入れるあんこに刻み梅を混ぜたものなど、全5種類。その中から、今回の講習会では3種類のつくり方を学んだ。
枕型にあんこを包みながら丸めていく工程に四苦八苦していた部員も、「丸めた皮はあまり伸ばさずに、あんこを押しながら包んで形を整えていくこと」など、講師からアドバイスを受け、全員で挑戦した。次第にきれいな形に包めるようになってくると「やってみることが大事だね」などと話しながら手際よく作り上げていった。最後には「ものぐさ」の形に掘られた専用の焼きごてを使い1つ1つ丁寧に焼き印をおして完成させた。
同支部の増塩美代子支部長は「地域の伝承料理を自分たちが作ることで残して行けたらと思っている。これからも積極的に学びの機会を設け、若い世代にもつないでいきたい」と話し、講師をつとめた新村さんは「興味を持って取り組んでくれたことが嬉しい。これからも新村地区の伝承を多くの人に伝えていけたらと思っている」と話した。