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省力化が不可欠な時代 ドローンで作業負担軽減へ

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ドローンを操作して肥料を散布する草間さん

JA松本ハイランド管内の松本市寿地区で農業を営む草間弘秋さん(47)は、農業用ドローンを活用してスマート農業に取り組んでいる。「両親が高齢になり、農業継続が難しくなってきたからどうにか一人で作業できる範囲を広げないといけないと思ってドローンを導入した。農家の高齢化がすすむ今、同世代の農家は省力化に取り組まなければ生き残れない時代になってきている」と警鐘を鳴らす。
扱うドローンは縦横1.5メートル、高さ60センチほどの大きさ。稲、大豆の病害虫防除のほか、麦の追肥などに活用している。47ヘクタール以上の広大な土地で稲、麦、大豆などを個人で栽培している草間さんは、ドローンによる防除・追肥をスタートしたことにより、作業時間・労力を半分以下に軽減。また、肥料コストの大幅な削減にもつながった。
昨年からは、同JA営農指導員の仲介で、松本市農業農村支援センター、肥料メーカーなどと連携し、これまでと同様の効果が得られ、麦に使う肥料で日本初の新薬の試験にも協力。効果が実証できればドローンでムラなく肥料がいきわたるため、品質の向上が期待できる。
草間さんは「資格の取得や、維持費、ドローンを飛ばす許可、近隣住民への配慮などドローンを活用するうえでクリアしなければならない課題は多いけれど、得られる効果は大きい」と話し、農業用ドローンの活用に手ごたえを感じている。