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松本ハイランド情報

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Vol.45 「宮崎県の牛をみんなで守ろう」

こども:

ねえ、ニュースでコウテイエキっていう病気のことをよくやっているね。みんな殺してしまうみたいだけれど、そんなに大変なの。

大人:

口蹄疫は牛や豚、シカなど、蹄が二つに割れている動物に広がる伝染病で、口や蹄に水ぶくれができる病気なんだ。感染力が強くて一度発生すると、収まるまでに時間がかかるぞ。被害を広げないために、農家は涙を呑んで処分しているんだ。

こども:

聞いたことがなかった病気だけど、よく発生するの?

大人:

日本では2000年に発生して、92年ぶりだったが、そのときは、宮崎県と北海道で740頭の牛が処分されたぞ。病気は3カ月で収まったんだが、今回は豚にも広がり、処分された数は20万頭になってしまったんだ。昨年から今年にかけては、中国や韓国などでも発生しているぞ。

こども:

えー、20万頭も!人にはうつらないの?

大人:

人には感染しないから大丈夫だよ。感染した牛の肉や牛乳は出回らないようになっているんだが、もしも食べたり、飲んだりしても問題はないぞ。

こども:

種牛っていう牛も処分されて、一部を避難させたって聞いたけど、どんな牛なの。

大人:

質のよい肉になる牛の親のことで、その子牛は全国の和牛産地が買いに来るほど人気なんだ。管内の畜産農家も約3割が宮崎から子牛を買っているぞ。

こども:

へー。そんなにたくさんの牛が宮崎から来ているんだね。信州和牛も宮崎産の子牛ってこと?

大人:

そうなんだ。だからいま、困っている宮崎県の畜産農家を応援しようと募金活動や国に対する署名運動をJAで行っているぞ。みんなもいっしょになって畜産農家を応援しよう。