松本ハイランド情報
研修生が地域を担う農業者として巣立つ 農業のバトン未来へつなぐ
更新日:2025.11.10
小野会長(同JA常務理事)から認定書を受ける小島さん
JA松本ハイランドや松本市、長野県で組織する松本新規就農者育成対策事業運営協議会は、新規就農希望者に対し、実践的な農業研修を通じて、時代の変化に対応できる農業経営者を育成することを目的に独自の新規就農支援に取り組んでいる。
11月5日には、同JAグリンパルで第21期生修了式と第24期生の開講式を開催した。同協議会メンバーや研修生、研修生の受け入れ農家ら22人が出席。第21期生1人に修了証を授与し、新規研修生3人に事業の認定証を交付した。
同JAの常務理事で、同協議会の小野靖彦会長は「第21期研修生の丸山信雄さん、修了お疲れ様でした。年々農産物栽培が難しい状況が続いているが、仲間と連絡を取り合い困難を乗り越え、将来的には新規就農者を育てる立場として里親となり頑張ってもらいたい。また、24期生のみなさんには日々研鑽を積んで収穫の喜びや達成感を味わい自信を持って研修に臨んでいただきたい」と激励した。
修了生の丸山信雄さんは「当初想像していたよりも大変なことも多くあったが、農業の楽しさを自分なりに見つけることができた。今の気持ちを忘れずにやっていきたい」と力強く決意表明。また、認定証を受け取った研修生の小島ゆき菜さんは「3年後、一人前の農業者としてやっていけるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
同事業は、長野県の「新規就農里親制度」を併用しながら、新規就農希望者が先進的農業者から研修を受ける仕組み。農業の技術や知識を習得するだけでなく、JAや地域と積極的に関わり、地域とのつながりを作ることで円滑に就農ができるように支援する。研修期間は1期最長3年。JAが独自に行う生産者支援「夢づくりサポート事業」の支援策の1つに位置付ける。修了生の多くは地域の中核を担う農業者として活躍している。







