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松本ハイランド情報

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快適な環境で健康に 美ヶ原牧場放牧

見守られながら牧場にむけて走り出す牛

JA松本ハイランド管内の美ヶ原高原にある牧場で4月27日、牛の放牧が始まった。夏の間、涼しい牧場でのびのびと過ごすことでストレスの緩和や下牧後に出産や搾乳の際、踏ん張れるように丈夫な足腰作りを目的として毎年行っている。
初日は、同JA管内の畜産農家2戸が21頭を放牧した。管理用のタグを首にかけてから牧場へ誘導。春の日差しのなか、天然の牧草が広がる放牧地に放たれた牛たちはとまどいながらも、目の前に広がる広大な大地を前に久しぶりの感触を楽しみ、芽吹いた牧草を食べたり、群れをつくりながら楽しそうに駆け回っていた。
同牧場は標高1,400メートルから2,000メートルの高地に位置し、400ヘクタールという広大な敷地を有している。冷涼な環境と豊富な牧草があり、暑さを苦手とする牛たちにとって絶好の環境。近年の飼料価格高騰の影響もあり、11月上旬の下牧まで涼しい高原で過ごす予定だ。
美ヶ原牧場畜産農業協同組合代表理事組合長で、初日に放牧を行った百瀬勤さんは「飼料価格などは高騰する一方だが、牛たちにのびのびと快適な環境で過ごしてもらいたい。また、この取り組みは畜産生産者にとっても重要な活動なので、これからもつづけていきたい」と話した。