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伝統の味をかたちに 地元高校生と種ナガイモの模刻作成へ

生徒たちにナガイモの説明する部会員

JA松本ハイランド根菜部会は今年度から種ナガイモの栽培及び選抜に部会全体で取り組んでいる。その一環として、松本市にあるエクセラン高校美術科彫刻・工芸専攻の生徒4人に同JAの特産品ナガイモの模刻制作を依頼した。安定した収量や品質を維持するため、良質な種ナガイモを確保することは産地を守るためにとても重要だ。同JA管内の生産者に配布する原種の栽培は、昭和42年から昨年まで同部会員の生産者が担ってきたが、長年にわたり種の選別・保存を担ってきた理想のナガイモの形を模刻にすることで、種ナガイモを選抜する際の見本として残し、次代へつないでくことがねらいだ。
4月28日、同部会の中川信隆部会長と同JA職員が種ナガイモの形状をよく表したナガイモを持参し同校を訪れ、同JAのナガイモの歴史や出荷されるまでの工程を説明したほか、「同JA産のナガイモは適度な長さで先端がふくらみ、重量感があることが特徴。種ナガイモの形にばらつきがあると、生産されるナガイモにもバラツキが出て品質が安定しなくなってしまう、皆さんの美術の力をぜひ貸してほしい」と種ナガイモを残していくことの重要性を伝えた。その後、実際のナガイモの味を知ってもらおうと同JA産のナガイモで作ったとろろとフライドポテトを同校の生徒に振る舞った。
制作を担当する生徒たちは「将来、にわたり残っていくものを作るのでプレッシャーもあるが、やり遂げたい」や「今日味わったおいしいナガイモを残していくお手伝いができればうれしい」と意気込んだ。
模刻は7月の完成を目指し、ワイヤーに石粉粘土を付け、アクリル絵の具で着色し制作をすすめる。また7月23日に行われる同校の文化祭で展示するほか、同JAのナガイモ目揃会や各種会議などで、部会員にむけてお披露し活用される予定だ。