メニュー閉じる

松本ハイランド情報

TOP > 松本ハイランド情報 > 広報 > JA松本ハイランドの出来事 > 本格導入に向け 「ピノ・ガール」栽培管理講習会を開催

本格導入に向け 「ピノ・ガール」栽培管理講習会を開催

「ピノ・ガール」の栽培管理などを聞く参加者

JA松本ハイランドすいか部会は12月8日、同JA波田支所で小玉すいか「ピノ・ガール」の栽培講習会を行った。「ピノ・ガール」を開発したナント種苗の担当者と生産者、JA職員をオンラインで繋ぎ、約30人が参加。同部会研究部で2021年より試験栽培に着手している「ピノ・ガール」を部会推奨品種として、本格導入に向け栽培管理や2022年度の生産販売経過を確認した。
2022年、同部会では18人の生産者により約4ヘクタールで「ピノ・ガール」の生産が行われた。今年度は昨年に比べ面積が増加し、7月上旬から8月下旬を中心に、約1万ケース(1ケース10キロ)が市場へ出荷された。2023年からの本格導入に向けて、同部会で出荷規格の検討し、来年は約20人の部会員が生産に取り組む予定だ。
同種苗会社によると、「ピノ・ガール」は種子が他品種より4分の1サイズと小さく、種子を気にしないで食べることができることや、果肉がしっかりとしており、シャリッとした食感に優れていることが特徴として挙げられた。
同部会の太田雅利副部会長は「今年初めて作ってみた。まだまだ栽培においてむずかしいことが多いが、質と量を兼ね備えることができるよう、家族と相談しながら来年も取り組んでいく。新しい品種に挑戦することは楽しいね。」と期待を込めた。
講習会では、接ぎ木から播種のタイミングや、整枝方法、着果量、水分量の目安などを2022年課題となった果実肥大期の管理について講習がされた。生産者と種苗会社にて、栽培管理について積極的な意見交換がされ、特に交配時期からの草勢が強いことから、元肥や追肥を調節し、草勢のコントロールに注意することを申し合わせた。
同JAですいかの専門指導を行う上條哲矢指導員は「まだまだ生産上の課題は多くあるため、今後は産地として5年、10年と生産がつづけられるように栽培技術の安定化に取り組んでいきたい。」と話した。