営農情報
2024年 ジュース用トマト新規生産者募集
更新日:2023.06.05
片丘地区 Kさん(多収穫個人の部「優秀賞」受賞)
【栽培について】
・堆肥の代わりに青刈り麦、稲わら、石灰窒素などを用い、土づくりをしました。
・基肥は施肥基準をもとに、苦土の源さん、畑のカルシウム、ケイ酸加里などを使用しました。追肥は3回に分けてこまめに行いました。
・病害虫は、前半はアブラムシ、後半はオオタバコガとハダニに注意して行いました。
・着果促進は4回行い、大玉生産に努めました。
・収穫は暑い時間帯に休みを入れながら、最盛期には人手をかけて作業しました。
【新規生産者へのアドバイス】
・収穫時期は暑いが、出荷資材費がかからないので、基本の栽培管理を徹底して収量をあげられれば面白い作物だと思います。
明科地区 Aさん (新規生産者の部「優秀賞」受賞)
【栽培について】
・初めての栽培でしたが、先輩農家さんのアドバイス受けたり畑を見たり、同じ新規の人がいたので心強かったです。
・高うね栽培や雑草対策などに気を付けて栽培し、収穫は暑い時期でもこまめに行い収量がとれました。
【新規生産者へのアドバイス】
・前作物を踏まえて土づくりを行う。
・体調に気を付けながら大勢で収穫する。
・畑をこまめに観察し、生育を確認する。
- 見学受入先の状況により遠方になる場合があります。
- お問合せの時期によって見学できる栽培状況が異なります。
- 詳しい内容・お問い合わせはこちら
1.ジュース用トマトの収益性とは?
10アールあたりの売り上げ目標は35万円(10アール収穫量7tの場合)
35万円 - 約15万円 = 約20万円
≪参考≫10アール当り収穫量・・・2022年 平均7.2t、2021年 平均6.0t
生産者の中には収穫量10t以上の人も!! 10t収穫すると売上50万円以上
2.ジュース用トマト栽培の特徴とは?
初めてでも作りやすい
- 支柱や施設が必要な生食用トマトと違い、地這いの露地栽培なので初期投資が少ないのがポイント。誘引や芽かきなど作業が省けるため手間が少ないのも魅力です。
- 長野県は古くからトマト栽培が盛んな地域。マニュアル化された栽培方法があります。栽培方法でわからないことは、JA指導員や加工会社に教えてもらえるので、農業経験の浅い方や余った農地を持っている方も始めやすい作物です。
- ジュース用トマト栽培に必要な専用機械の貸出しがあるので、トラクターや動力噴霧器があればすぐに始められます。



左写真:支柱の無い露地栽培
中写真:専用機械(高うね形成同時マルチャー)
右写真:専用コンテナで出荷
契約価格でわかりやすい
- 出荷期間中の価格変動を気にせず、安心して収穫作業に集中できます。(※1)
- 価格が決まっているので、穫れた分だけ収入になるがポイント。収入を先読みできるメリットがあります。豊作になったけど値崩れを起こす...という心配がありません。
- 加工基準を満たせば、サイズの選別などは必要ないのでコンテナに入れてどんどん出荷できます。
※1 集荷・施設利用等については別途手数料がかかります。
生産コストが低い
- 輸送にかかる出荷経費がかからず、集荷用のコンテナは無料で借りられるので収穫してからの経費がほとんどかかりません。
様々な生産スタイル
- 春秋の葉洋菜類栽培が盛んな長野県。ジュース用トマトは夏場の収入源として期待されます。
- 会社勤めをしながら、栽培や選別の手間が省けるジュース用トマトを栽培している方がいます。空いた時間の有効活用ができます。
- 法人組織で、水田転作を利用してジュース用トマトに取り組んでいる事例があります。
3.栽培スケジュール
3月中下旬~ | 種播き |
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4月中 | 育苗、畑準備 |
5月上中旬 | 定植(初めての栽培は購入苗からスタートできます) |
5月~7月 | 栽培管理(病害虫防除、追肥など) |
7月下旬~9月上旬 | 収穫(長野県ではお盆前後が収穫のピークになります) |
9月中旬~ | 畑の片付け |