営農情報
ジュース用トマト新規生産者募集
更新日:2025.03.24
塩尻地区 Sさん (新規生産者の部「奨励賞」受賞)
【栽培について】
・土づくりでは、作付け予定の圃場に堆肥を入れ、土づくりを行いました。
・栽培指針などの指導書に基づき、各時期の管理作業(裾上げ、通路マルチ、追肥など)を行いました。
・栽培初年度でしたので、圃場を注意深く観察し、適期の管理作業を心がけました。
【栽培をしてみた感想】
・本年度の栽培で一番良かったことは、同地区でジュース用トマトを栽培している諸先輩方から意見を頂き、定期的な防除に注意しながら作業が行えた点です。きちんとした防除が、反収を確保するポイントだと考えながら栽培を行いました。
【新規生産者へのアドバイス】
・ジュース用トマトは、夏場の暑い時期の収穫となりますが、他の作物との栽培環境を考え、一番適している時期の作物だと感じ栽培を行いました。
・収穫時期もおよそ一ヵ月間となるため、水稲の収穫時期前になるため、春作の葉洋菜、夏作のジュース用トマト、秋作の水稲と考え、栽培を考えてみてはいかがでしょうか。
- 視察可能です。受入先の状況により遠方になる場合があります。
- お問合せの時期によって視察できる栽培状況が異なります。
- 詳しい内容・お問い合わせはこちら
1.ジュース用トマトの収益性とは?
10アールあたりの売り上げ目標は37万円(10アール収穫量6.5tの場合)
37万円 - 約17万円 = 約20万円
≪参考≫10アール当り収穫量・・・2022年 平均7.2t、2021年 平均6.0t
※その他ジュース用トマト栽培に関する助成事業などがございます。
生産者の中には収穫量10t以上の人も!! 10t収穫すると売上50万円以上
2.ジュース用トマト栽培の特徴とは?
初めてでも作りやすい
- 支柱や施設が必要な生食用トマトと違い、地這いの露地栽培なので初期投資が少ないのがポイント。誘引や芽かきなど作業が省けるため手間が少ないのも魅力です。
- 長野県は古くからトマト栽培が盛んな地域。マニュアル化された栽培方法があります。栽培方法でわからないことは、JA指導員や加工会社に教えてもらえるので、農業経験の浅い方や余った農地を持っている方も始めやすい作物です。
- ジュース用トマト栽培に必要な専用機械の貸出しがあるので、トラクターや動力噴霧器があればすぐに始められます。



左写真:支柱の無い露地栽培
中写真:専用機械(高うね形成同時マルチャー)
右写真:専用コンテナで出荷
契約価格でわかりやすい
- 出荷期間中の価格変動を気にせず、安心して収穫作業に集中できます。(※1)
- 価格が決まっているので、穫れた分だけ収入になるがポイント。収入を先読みできるメリットがあります。豊作になったけど値崩れを起こす...という心配がありません。
- 加工基準を満たせば、サイズの選別などは必要ないのでコンテナに入れてどんどん出荷できます。
※1 集荷・施設利用等については別途手数料がかかります。
生産コストが低い
- 輸送にかかる出荷経費がかからず、集荷用のコンテナは無料で借りられるので収穫してからの経費がほとんどかかりません。
様々な生産スタイル
- 春秋の葉洋菜類栽培が盛んな長野県。ジュース用トマトは夏場の収入源として期待されます。
- 会社勤めをしながら、栽培や選別の手間が省けるジュース用トマトを栽培している方がいます。空いた時間の有効活用ができます。
- 法人組織で、水田転作を利用してジュース用トマトに取り組んでいる事例があります。
3.栽培スケジュール
3月中下旬~ | 種播き |
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4月中 | 育苗、畑準備 |
5月上中旬 | 定植(初めての栽培は購入苗からスタートできます) |
5月~7月 | 栽培管理(病害虫防除、追肥など) |
7月下旬~9月上旬 | 収穫(長野県ではお盆前後が収穫のピークになります) |
9月中旬~ | 畑の片付け |