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松本ハイランド情報

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Vol.57 「田んぼはみんなの天然クーラー」

こども:

今年は節電の夏で、どこへ出かけても暑いね。まいっちゃうよ。
この前、友達のうちで遊んで帰るとき、周りが田んぼの道を通ったの。そうしたら涼しい風が吹いて気持ちよかったよ。

大人:

そうだね。夏の夕方に田んぼから吹く風は格別に心地がいいね。稲が育っている田んぼを渡る風は、市街地やアスファルトの道路などに比べて、3~5℃くらい温度が低いことがわかっているんだ。

こども:

え~!そんなに違うの?

大人:

稲が光や熱を吸収したり、田んぼの水が蒸発したり熱を蓄えたりしてね、気温の上昇を防いでいるんだ。それだけではないぞ。田んぼにたまった雨水などは時間をかけてゆっくり地下水になるから、みんなの飲み水もつくっているんだ。

こども:

水もそうなの。田んぼって働きものね。

大人:

田んぼの持つ役割はたくさんあってね、大雨のときに水をためて洪水を防ぎ、稲が光合成をして、わたしたちに必要な酸素をつくっているぞ。生きものの住みかにもなったり、環境を守る役割を果たしているんだ。

こども:

田んぼはお米をつくるだけじゃないんだね。

大人:

そうだよ。こうした風景をいつまでも守っていきたいという気持ちを農家はみんな大切にしているんだ。みんなもいっしょに守っていかなければいけないね。