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大粒ぶどう糖度しっかり 検査規格厳格に

出荷規格を確認する生産者(6日 長野県松本市にて)

JA松本ハイランドぶどう部会は「シャインマスカット」「黄華」「クイーンルージュ」の目揃会を山辺ぶどう集荷所で行った。生産者200人以上が集まり、出荷へ向けて規格を確認した。
今年は高温や豪雨などでブドウに厳しい天候が続いたが、傘をかけたり潅水を調節するなどの生産者のたゆまぬ努力により、高品質に仕上がっている。9月上旬から10月下旬まで県内をはじめ、中京や関西、九州を中心に出荷。「シャインマスカット」は82,400ケース(1ケース4キロ)、「黄華」は12,030ケース、「クイーンルージュ」は4,440ケースを出荷し、ぶどう全体で288,810ケース、販売額15億8600万円を計画している。
目揃会では果実指導員が、サンプルを用いて粒の等級サイズや色づきについて出荷規格を説明。暑さで糖度が乗るよりも早くぶどうの色がついているため、見た目だけで収穫の判断をせず食味も例年以上に重視し「味の伴った出荷」を行うことや、箱の中でぶどうの色付きをあわせて詰めるよう指導した。特にシャインマスカットや黄華はスレが目立ちやすい色味のため箱の底に梱包資材(ノバエース)を敷くなど、収穫や出荷の注意点を伝えた。また、今年から糖度が15度以下の未熟果を返品することを決めるなどにより規格を厳格化し、「消費者に選ばれるぶどう」を作ることを目標に掲げた。