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親元就農に支援の手を 新規後継者2人に支援金

田中組合長(右)から認定書と支援金を受け取る上條さん(6日 長野県松本市で)

JA松本ハイランドは、親元で就農する若手就農者が、安心して農業に取り組む事ができるよう、同JA独自の支援策「農業後継者支援事業」を行っている。新規就農者へは手厚い公的支援がある一方で、親元就農に対する支援が少なく、また親元就農者は毎年全国的に下がり続けている。こうしたことを踏まえ、同JAでは就農意欲のある後継者を後押ししようと、同事業を平成29年にスタートした。
9月6日には、令和5年度上期支援金授与式を松本市のJAグリンパルで開き、関係者ら8人が出席。同JAの田中均組合長が、事業申請者2人に支援金を手渡した。
田中組合長は「地域に溶け込み地域の先輩方からのアドバイスに耳を傾け、自分の目指す農業をものにしてほしい。また、天候に左右される仕事であるため、自然には真摯に向き合い、地道にコツコツと頑張ってほしい」と激励した。令和5年4月に就農した上條瑞樹さんは「地域の青年部に参加し、たくさんの助言をいただいている。教えていただいた技術を取り入れながら頑張っていきたい」と意気込みを語った。
これまでに42人が同事業によって支援を受け、地域農業の担い手として活躍している。同事業は、令和4年から6年度の「中期3ヵ年計画令和にじプラン」で取り組む「夢づくりサポート事業」の支援策の一つにも位置付けており、支援金は3年間で総額900万円を計画している。