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松本ハイランド情報

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変わっていく街で伝統を伝え続ける 小学生に田植え指導

児童たちに田植えの指導を行う窪田会長(右)

JA松本ハイランド芳川支所と松本市の(有)芳川営農、地域の農業関係者らで構成する松本市立芳川小学校スクールファーム支援会は同校児童たちの農業体験をサポートしている。芳川地区は近年都市化が進んでおり、地元の産業である農業を次世代に知ってもらうことを目的として毎年活動を行っている。
スクールファームは同校の3~5年生児童が地域のことを学ぶために総合的な学習の時間に行っている。3年生が加工用トマト作り、4年生が同地区特産の野溝ほうき作り、5年生が稲作を体験する。
5月23日、5年生児童111人が学校近くの水田で田植えを体験。児童たちは、田んぼの四方に並び、機械で田植えをする様子を見学した後、「コシヒカリ」の苗を手で植えていた。児童たちは初めての泥の感触に戸惑いつつも「泥が温かくてびっくりした」「最初は難しかったけれど慣れてきたら楽しくなってきた」などと楽しみながら田植えを行った。今後の水の管理や草刈りなどは児童たちが行い、秋には稲刈りなどの作業も体験し1年間を通して米ができる過程を学習する。
同支援会の窪田英明会長は「3年生から5年生の期間この活動を通じて日々こどもたちは成長し、たくましさも感じる。地域や農業に興味をもってくれたらうれしい」と期待を込めた。同校の塩原浩明教諭は「田植えを手で行う体験は貴重で尊い。この活動は地域の協力で成り立っているので、支えてくれる支援会のみなさんには本当に感謝している。この活動を今後も続けていってもらいたい」と話した。