メニュー閉じる

松本ハイランド情報

TOP > 松本ハイランド情報 > 広報 > JA松本ハイランドの出来事 > 快適な環境で健康に 美ヶ原牧場放牧

快適な環境で健康に 美ヶ原牧場放牧

見守られながら牧場にむけて走り出す牛

JA松本ハイランド管内で4月27日、美ヶ原高原にある牧場で牛の放牧が始まった。夏の間、牧場でのびのびと過ごすことでストレスの緩和や、下牧後に出産や搾乳の際に踏ん張れるよう、丈夫な足腰作りを目的に毎年放牧している。
初日は、同JA管内の畜産農家2戸が15頭を放牧した。管理用のタグを首にかけてから牧場へ誘導。春の日差しのなか、天然の牧草が広がる放牧地に放たれた牛たちはとまどいながらも、目の前に広がる広大な大地を前に久しぶりの感触を楽しみ、芽吹いた牧草を食べたり、群れをつくりながら楽しそうに駆け回っていた。
同牧場は標高1400メートルから2000メートルの高地に位置し、400ヘクタールという広大な牧場を有しており、冷涼な環境と豊富な牧草で、暑さを苦手とする牛たちにとって絶好の環境。今年は飼料価格高騰の影響もあり、同JA管内では約70頭の牛を同牧場に放ち、11月上旬の下牧まで涼しい高原で過ごす予定だ。放牧の後は、牛たちの健康と今年の牧場の安全を願い、同牧場内の畜魂碑へ祈りをささげた。
初日に放牧を行った畜産農家で、美ヶ原牧場畜産農業協同組合代表理事組合長の百瀬勤さんは「飼料価格などが高騰する一方だが、牛たちにのびのびと快適な環境で過ごしてもらいたい。また、この活動は畜産にとっても大切な活動なので、絶やすことなくつづけていきたい」と話した。