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松本ハイランド情報

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子どもたちが安心できる場所を 不登校児に農業体験

児童に花束の作り方を教える伊藤さん

JA松本ハイランド管内の松本市笹賀地区で水稲や花き栽培を営む伊藤勝基さんは、農業について知ることで、さまざまなことに興味関心を持ち、視野を広げてほしいと不登校の子どもたちの受け入れ活動を今回初めて行った。不登校などで学校に通っていない児童や生徒などの居場所づくりを行う「ほっとスペース」からの依頼を受け実施したものだ。
2月16日、小学校1年生から中学校3年生の7人が参加。伊藤さんから「挑戦と失敗を繰り返した」と就農に至るまでの経緯や花の栽培から出荷までの方法、同JA管内で育てられているさまざまな花のことについて説明を聞いたのち、アルストロメリアの収穫を体験。収穫用のハサミを手に、慣れない手つきながらも、オレンジやピンク、白、黄など好みの色を組み合わせて収穫し「こんなに花の背丈が高いなんて知らなかった」「いろいろな色があってきれい。家族に見せたい」と笑顔を見せた。収穫したアルストロメリアは、伊藤さんに教わりながら自分たちで花束にまとめ、それぞれ家庭へ持ち帰り楽しんだ。
伊藤さんは「今回の体験が子どもたちにとっていい経験となり、少しでも農業や花に興味を持ってくれればうれしい。また違う作物の農家へも見学に行くなど、活動が続いていていってほしい」と話し、「ほっとスペース」職員の横林智子さんは「外に出て世の中のことを学ぶ貴重な機会を得ることができて感謝している。子どもたちにはこれからも地域との交流を持っていってもらいたい」と話した。