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温湯消毒すすむ 環境に優しい米づくり

温湯で消毒される種もみ

JA松本ハイランド川手水稲育苗センターで3月11日、2022年度産米の種もみ温湯消毒が始まった。4月26日までに「コシヒカリ」や「風さやか」など6種類の種もみを消毒する予定だ。
同JA管内の水稲育苗センター9カ所のうち、3ヵ所で温湯消毒を取り入れている。温湯消毒は、農薬を使わず温湯で殺菌・消毒をするため、環境と働く人に配慮した、安全・安心の取り組み。農薬を使うより手間はかかるものの、農薬減によるコスト削減や廃液処理が不要などのメリットがある。60度のお湯に、品種によって6~12分入れ、引き揚げ直後に冷水で6分冷やす。消毒時間や温度が適切でないと殺菌が不十分だったり、発芽しにくくなったりするため、慎重で正確な作業が必要となる。お湯に入れた直後は、もみ袋の中心部に熱やゴミが残らないよう、上下に3回動かし、種もみの温度を均一にしている。温湯消毒後は、積算温度が100度になるまで浸水させてから、催芽させ、3月29日からは種作業を行う。
同センターの杏和明さんは「温湯消毒は米作りの最初の大切な工程。温度や時間を確実に確認しながら、丁寧な作業を行っていく」と話した。
同センターでは、松本市四賀地区、安曇野市川手地区、生坂村で栽培する248ヘクタール分、約6万2千箱を育苗する計画。育てた苗は4月1日から配苗をはじめ、順次生産者へ配付する。