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農産物直売所で「親子房」販売 農家所得の向上・JA利用の促進へ

「親子房」を店頭に並べる金子店長

JA松本ハイランド直営の農産物直売所「ファーマーズガーデンあかしな」では、種あり巨峰の1房のなかに種有り、種無しが混在するブドウを「親子房」として販売している。
安曇野市明科・生坂村では、同JAぶどう部会川手支部が、通なブドウ好きから味がいいと支持のある「種あり巨峰」の生産にこだわり、ブランドブドウ「山清路巨峰」として生産・販売している。今春、開花期の夜温が低かったことから、種あり巨峰の房に種あり、種無しが混在するブドウが多数発生した。生産農家が粒抜き作業を行い多くは解消したが、作業が間に合わず「親子房」となってしまった。親子房は、見た目が不揃いで、小さい粒が先に熟してしまう事から、直売所での販売により農家所得の向上につなげようと実施したものだ。
同店では、店頭に「種あり巨峰の親子房 生産農家支援」と書かれたポップを掲示。消費者にブドウの品質を理解したうえで買ってもらえるよう工夫を施している。販売額は、通常の巨峰よりも100円ほど安い。9月1日から販売し、週に約400パックが売れるほどの人気がある。安曇野市からの買い物客は「何度か購入したが、味は変わらずおいしいので、いつもよりお買い得。農家の応援にもなっているならうれしい」と話した。
同店の金子正志店長は「消費者の理解さえあれば、直売所では市場に出荷できないものも店頭に並べることができる。出荷基準に満たないものは直売所で販売することで、JA利用の促進にもつながっていく」と期待を込めた。