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松本ハイランド情報

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Vol.20 「どうして収穫が終わった畑に麦の種をまくの?」

こども:

野菜畑やすいか畑の後にびっしり緑の草が生えている畑があるけどあれは何?

こども:

あれは麦だよね!聞いたことある。
でも寒い冬にどうして麦が生えているんだろう?

大人:

それはね、「風食被害」を防ぐためなんだよ。
みんなは、風食被害ということばを聞いたことがあるかな?

こども:

ふうしょくひがい?それってなに?

大人:

風食被害というのは農作物の収穫が終わって、春作物を植え付けするまで何もない状態の畑が、冬の間に土が乾燥してしまい、春先の強い風で土が舞い上がって飛んでしまうことをいうんだ。それによって畑の良質の土が失われ、農家は困ってしまうんだよ。それから、畑の近くに住む住民の生活面にも悪影響をあたえることをいうんだ。

こども:

風食被害を防ぐ方法はないの?

大人:

最も有効なのは、秋の収穫が終わった畑に麦類の種をまいて十分生育をさせ、春先の強い風が吹く頃までそのままにしておく方法なんだよ。そうすることで畑の土が直接強い風にあたらないから、土が舞い上がるのを防ぐことができるんだよ。
その他にも長いもなど麦類の作付けができない畑では、「網マルチ」というものを畑にひきつめる方法もあるんだ。

こども:

風食被害を防ぐために麦の種をまいていたんだね。でも麦の種をまいたり、網マルチをひいて風食被害を防ぐのは、みんなでやらないと効果がないと思うけれど・・・。

大人:

そのとおり。JA松本ハイランド管内でも南西部地域が風食被害の多く発生する地域なんだけど、生産者と市町村やJAが一体となって風食被害の防止に取り組まないと、効果が出ないんだ。「松本南西部地域農地風食防止対策協議会」というところが中心になって、麦類の種や網マルチを無料で生産者へ配布し、風食被害の防止に取り組んでいるんだよ。
※水田で栽培されている麦は、基本的に食用になります。

07-12-01.jpg

麦が生えた畑

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網マルチ