松本ハイランド情報
生産者拡大 ユーカリ出荷目揃会
更新日:2024.10.07

出荷規格を確認する生産者
JA松本ハイランド管内では、ユーカリの生産者が増えている。生産拡大の背景には、夏期の農作物が落ち着いたあとに出荷が可能で、少ない農地での作付けが可能、副収入や遊休荒廃農地の活用に適していることが理由にある。JA松本ハイランド花き部会共選部は10月2日に塩尻市でユーカリ出荷目揃会を開催し、JA生産者ら10人が出席。需要が高まる時期を前に、販売情勢や出荷規格など確認した。
目揃会では、JA全農長野の販売担当者が県内の情勢を説明、市場ではお盆・彼岸以降も高単価に推移し、11月末から12月上旬のクリスマス需要に向け、一層引き合いが強くなることを伝えた。
JA指導員は出荷規格の11種類について説明したほか、枝が横に伸びる品種は入り本数を減らすことや、今年は病虫害が無く高品質に仕上がったことを伝え、出荷前の水揚げは一晩浸けて品質が低下しないよう注意を促した。
花木冬花専門部の三澤清一部長は「すこしずつ仲間が増え、2年目の目揃会をおこなうことができた。手がかからず、収穫適期に追われづらい品目なので、荒廃農地を抱えているかたや鳥獣害対策を考えているかたは作付けしてほしい」と話した。同JA園芸指導センター塩尻の渡邉優人指導員は「省力品目として少しずつ産地化してきている。今後は市場の意見も取り入れて年々出荷量を増やしていきたい」と意気込んだ。
本年度は約3万5000本の出荷を予定している。