松本ハイランド情報
Vol.12 「りんご畑にある大きな扇風機は何をするものなの?」
更新日:2014.07.15
たぶん「防霜ファン」だよ。
「防霜ファン」?それってどいういものなの?
それはね、りんごの花芽がついたときに霜が降りると花芽が凍ってしまうんだ。凍った花芽は日光にあたり急激にとけると枯れてしまい、実がつかなくなってしまうんだ。「防霜ファン」はそれを防ぐためのものなんだよ。
へー、そういう役割があるんだね。でも、「防霜ファン」は花芽が凍って枯れてしまうのをどうやって防ぐの?
それは気温と風に関係があるんだよ。地面に近いところと防霜ファンのある高いところではどっちが気温が高いと思う?
ん~、確か温かい空気は上へ、冷たい空気は下へ行くって聞いたことがあるよ。
その通り。「防霜ファン」の高さの気温の方が地面の近くよりも少し高いんだ。だから霜が降りそうなときは、ファンをまわして温かい空気を下げて気温を上げることで霜の降りるのを防いでいるんだ。それと、もし花芽に霜が降りてしまったときに、ファンをまわして風をあてることで、凍った花芽が急激にとけるのを防ぐ効果もあるんだよ。
なるほど!防霜ファンはとても大事な仕事をしているのね。
そうだよ。それから、これからの時期に霜が降りると、りんごなどの果物だけでなく、畑に植えられた野菜の苗も被害を受ける場合があるんだ。だから霜による被害を防ぐために、野菜の苗を植えた後にビニールを敷いたりトンネルをつくって苗を霜から守っているんだよ。
そうなんだ。畑に敷かれているビニールも「防霜ファン」と同じで、霜による被害を防いでいるんだね。
防霜ファンのちょっと知っ得
防霜ファンは、果樹園や茶畑などでも利用されています。
りんご畑などに大きな扇風機みたいなものが立っているけど、何のためのものなの?