契約栽培「紅玉」を出荷

更新日:2018年10月05日

長野県のJA松本ハイランドりんご部会は、リンゴの生産販売戦略の一環として、農家の経営安定を図ろうと業務加工用途のリンゴ「紅玉」の契約栽培に取り組んでいる。今年は9月上・中旬に集荷し、昨年を上回る37トンを出荷した。外観を気にする必要がないので管理作業を省力化でき、固定単価で安定した収入を確保できるメリットがある。
この取り組みは、2014年から始めた。JAと千曲市の森食品工業、JA全農長野が3者契約を結び、23年まで固定単価で取引する。
契約栽培に取り組む農家は19戸。業務用として高い需要がある「紅玉」の高密植栽培を積極的に進め、約2ヘクタールで栽培する。14年に9トンだった出荷量は17年には、28トンまで増加。木の成長に伴い収量が増えるので、将来的には100トンまで出荷を増やす予定だ。
業務用リンゴは、果肉を缶詰やジュースなどの加工品の原料に使うので、生食用と異なり、さび果や着色といった外観に制限がない。このため、葉摘みや玉回しといった管理が必要なく、作業を省力化できることが大きな魅力。通常の高密植栽培の半分に近い樹間50センチほどで栽培できることから、収量の増加が期待できる。生産者は安定した手取りを確保でき、加工会社も安定して地元産の原材料を調達できるなど互いにメリットは大きい。
同部会の上條章彦部会長は「管理作業を省力化できることが契約栽培の魅力。今後も継続し、さらなる収量の確保に努めていきたい」と話す。

契約栽培「紅玉」を出荷

「紅玉」を共選所に持ち込む生産者

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