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松本ハイランド情報

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Vol.13 「どうして田んぼの土をかき回すの?」

こども:

水が入った田んぼでトラクターが土をかき回しているのを見たんだけど、何をしていたの?

大人:

それはね、「代かき」という作業だよ。代かきは田植えをする前に行なわれる作業なんだよ。

こども:

どうして田植えをする前に代かきをするのかなぁ?

大人:

去年の秋に稲を刈り取ったあとの田んぼはどうなっていたか知っているかな?

こども:

そういえば、田んぼの水がなくなって、土が固くなっていたよ。

大人:

そう、秋から冬の間に田んぼの土は固くなってしまい、そのままで水を入れても田植えができないよね。だから田んぼに水をいれて、トラクターで土をかき回してやわらかくしているんだ。

こども:

ふーん、そうだったのね。

大人:

それから代かきには田んぼの土をやわらかくするだけでなく、他にも大事な効果があるんだよ。

こども:

大事な効果ってなに?

大人:

それはね、田植えをする前に稲が生長するように肥料をまくんだけど、その肥料と土とを混ぜないといけないんだ。それから田んぼをかき回して土を泥状にして、田んぼを平らにすることで、水の深さが均一になり、雑草が生えるのを抑えることができるんだ。ほかにも、田んぼに入った水が漏れるのを防ぐ効果もあるんだよ。だから代かきはお米をつくる上でとても大事な作業なんだよ。

こども:

へー、そんな大切な役割があるなんて知らなかった!

代かきのちょっと知っ得

0705.jpg昔は牛や馬に「馬鍬(まぐわ)」というものを引かせて代かきをしていました。その時代では時間や労力がかかり、とても大変な作業でしたが、その後機械化が すすんで耕運機で行なわれるようになり、今ではトラクターで行なうのが一般的になって、作業にかかる負担がすくなくなりました。